以前も少し取り上げたうつ患者への接し方。今回は皆さんはどれだけ理解してますか?
皆さんこんにちは!
今回はうつの色々その2という当ブログページでも少し取り上げたうつ患者への接し方について、特にやってはいけないことを厳選してご紹介します。皆さんいくつ思い浮かびましたか?
目次
これは結構基本というか、ご存じの方が多いのではないでしょうか。周囲の人からすれば怪我や肉体的な病気の人に対するのと同じように頑張って早く回復してほしい!という願いを込めて応援する気持ちで掛けてしまいがちな言葉ではありますが、これは逆効果です。うつ状態とは目には見えませんが既にいろいろなものと戦っていてがんばっている状態です。例えば朝布団から起き出ることすら困難な状態なのを無理やり全力で起き上がり、会社や学校に向かっているのです。笑うことすら困難なのにもかかわらず、状況によっては笑顔でい続けることも強いられます。
最近は芸能人の方の自殺が多いですがまさしくこの状況で誰にも助けを求めることもできずに自分に頑張れ!と言い続けていたのだろうと、当事者の私は推察しています。
こんな状態で他人にまで頑張れ!と言われたらどうでしょう?あぁ・・・もう無理だ頑張れない・・・となりませんかね?
うつ病の回復状態によっては、「頑張れ」と患者の背中を押してあげたほうが、より回復が進みます。例えば「ここまでできないと、次の段階には進めませんよ」と示してあげることは重要です。
https://toyokeizai.net/articles/-/296223?page=3
という記事もあり、やっぱり言ってあげたほうがいいのかな?と混乱する人もいるかもしれませんが回復期かどうかの判断は素人には難しく、意図しない意味でとらえられてしまうことも安易に予想がつくのでやはり言わないほうが賢明だといえるでしょう。
はぁ・・・何をするにも憂鬱で涙も出るし・・・。体も重くてつらいなぁ・・・
何言ってるんですか!しんどいのなんてみんな同じじゃないですか!もっと頑張りましょうよ!
こんな会話普通に聞こえてきそうじゃないですか?もしこの時点でAさんが鬱であると理解したうえでBさんがこんなこと言ってたら最悪です。頑張れの話は上記でもお話しした通りですが、もう一つ言ってはいけない言葉が隠されているからです。
しんどいのはみんな同じ
これです。確かに生きていくうえでそれぞれ違ったしんどさは抱えていて、それはまごうことなき事実なのですがその抱えているしんどさは同じではありません。
Aさんは健康な状態ではなく「うつ」であり、「うつ」というのは病気です。Bさんのいうしんどさは、たとえば仕事がいやだとか彼氏とうまくいってないなんかのうつでなくても起こりえるしんどさなわけです。Aさんのしんどさというのは「死んでしまおう」という気持ちが所かまわず襲ってくる(希死念慮)ような状態であったり、鉛のように重い体を毎日引きずってでも会社に行かなければいけないことだったりします。
希死念慮とは、文字通り「死にたい」願う願望のことです。うつ病患者は特に希死念慮を抱きやすく注意が必要です。
一概にどの状態だったらしんどいともしんどくないとも私は判断できませんが、心の波や体調が自分ではコントロールできない状況と解決方法のあるしんどさは同列に考えられないと思っています。
同じ理由で頑張ってるのはあなただけじゃない。もNGです。
みんな同じなんてことはありません。決めつけはやめましょう。なんの解決にもなりませんし誰も救えません。
これは結構盲点では?
最近何もやる気が出ないし食欲もないわ・・・。
え?なんか元気ないですね?大丈夫ですか?
これ結構言ってしまいそうですよね。実はこれもなるべく言わないほうが良いとされているワードです。これに関しては主に初期状態の、気分の落ち込みが激しい時期に言ってはいけないとされるものです。
実際私は休職前に職場で何度もこのワードを言われ、そのたびにトイレやスタッフルームに戻り泣いていました。もちろん悪気があるわけでもないし心配されているというのはわかってはいるんですが恥をかいた気分になったりそんなことを言われてしまう自分を不甲斐なく思ったりして自分を責める気持ちになり余計に精神的にマイナスに進んでしまい逆効果になっていました。言い方を変えて、元気出しなよ!なんかもダメです。
励ましたい気持ち、よくわかります。変化に気づくこともあるかとは思いますがそこにあえて触れに行くのではなく見守ってあげてください。
回復期だったりで見かけは元気そうに見える瞬間もあるのがうつ病です。また、最近は非定型うつもあり一見すると本当にうつ病なのか?と思う瞬間も周りの方にすればあるかもしれません。
ちなみに非定型うつもうつの色々その2で軽く紹介しております。
見た目だけで本当は病気じゃないなんて決めつけないで、その人の辛さをしっかり聞いてあげてください。本当は無理をしているだけかもしれませんし、無理をしているのであれば寛解状態であっても再発する恐れがあります。
病気かどうかを疑わずに病気の症状、時期においての接し方をしっかり一緒に学んであげてください。
ちなみに
寛解(かんかい)とは、病気の症状がほぼ消え、治ったように見える状態です。 そのまま本当に治る可能性もありますが、再発しないように、治療の継続や定期的な検査が必要です。
です。治癒と寛解は違うんですね!
いかがでしたか?
知ってる!というポピュラーなものから意外なものまであったかなと思いますがうつ患者にとって一番大切なのは、周囲の人たちの寄り添う姿勢です!
一人ひとり状況も違いますので完全にこれ!と言える答えはないかもしれませんが、もし参考になったなら幸いです!^^
ではまた~!
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