それ意味ないから!巷にはびこる危険なうつ治療法5選
皆さんこんにちは!
今回は怪しい・危険なうつの治療法についてお話をしていきたいと思います。
これを読んで、怪しい治療法に騙されないようにしてください!
↓うつのギモン
1.「○○を使えば」や「○○をすれば」治る
これほんとによくある話だと思うのですが、広告とかで
「○○を使ってうつを克服!」
とか
「○○をしてうつを治す!」
みたいなのってよくありますが、そんなものがあるのであれば国が保険適用にしてその治療を医師が率先してやると思いませんか?
うつにかかり働けなくなると障害年金や生活保護のお世話になることが多いと思います。簡単に治療できればその費用が抑えられるわけですから国が見過ごすわけないです。
ネットや人から物を買った、使ったぐらいでうつは治りません。
ましてやこの手の商法はお布施を払いなさいだったり祈りなさいだったり宗教じみたことまで言い出すこともあります。
非常に申し上げにくいですが、宗教で病気は治りません。
こういった患者を食い物にするようなうたい文句で集客するのは本当にやめてほしいものです。
2.根拠のない民間療法
某元フリーアナウンサーの方のご主人が宇宙のパワーを使った気功を行う方のようで、それを使って悪いところの治療を行うとかなんとか。
これは一例ですが、実はWEB検索するとこの手の治療を行う治療院・治療家の方が結構多いようです。
これも↑と同じですがはっきり言ってそんなもので治るなら医師が治療に取り入れます。
気持ちを穏やかにするための気功とか、呼吸を整えさせて気持ちを落ち着かせるとかの目的であれば別に否定するつもりは毛頭ないですし、双方がその内容に納得してお金を払うのであればいいと思うのです。
でもそうじゃない謎のスピリチュアル系の民間療法がわんさかあります。こんなものにお金を払うなら家で寝転がりながらお菓子食べてる方がリラックスできるし安上がりでよいです。
繰り返しになりますが、すべての民間療法を否定するのではなく意味不明な力とやらで治療をするとうたっている治療家に対して意味がないと言っているのでそこは誤解なきようお願いします。
3.急に断薬をする
西洋医学の薬は体に悪いらしいから一気にやめてみよう!
それは絶対にやめましょう。医師からの許可があって初めて断薬というのはするのであって、自己判断や
そんな薬飲んでるの?だめだよ!
と知ったかぶりで近づいて助言してくる人もいますが、徹底的に無視でOKです。
もし自分に薬があっていないと思うのであれば医師に相談して別の薬に変えてから今飲んでいる薬を断つ、医師が自分の意見を聞いてくれないのであれば転院するというのがベストな選択だと思います。
↓断薬について
↓行ってはいけない精神科
4.西洋医学を全否定する
西洋医学のお薬や、西洋医学的治療が体にどうしても合わない方はいらっしゃいます。
そういった場合には漢方薬を使ってゆっくりと治療していくという方法もありかなと思います。
私も一時的に抗うつ薬を断薬しなければいけなかったときは漢方に切り替えていましたし、現在もお互いに干渉しない抗うつ薬と漢方薬を服用しています。
そうではなく、3のお話のように勝手に西洋医学は悪だと決めつけて全く病院に通わず適切な治療を行わない。西洋医学を目の敵にして、そういった内容のブログやネット情報を鵜吞みにしているというのは大変危険です。
うつは早期に治療を始めなければどんどんと回復するまでが遅くなり、難治性うつになり寛解すら目指すのも厳しくなります。
早期に治療をはじめ、その過程で東洋医学に変更したいというのであればそれは医師と相談し、現状の症状がその適用になるのであればそうすればいいのです。
頭ごなしに西洋医学を全否定せず、まずは西洋医学を使って治療をしてみましょう。
5.勝手にいろんな薬を飲む
うつに聞くといわれているサプリや漢方薬で市販されているものは実は結構あります。
例えばセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は安価で店頭やネットで販売されていて誰でも購入できるサプリメントです。
しかし、セントジョーンズワートには厚生労働省から注意喚起がなされています。
セントジョーンズワートは、多くの薬物の代謝に影響を与えることが知られており、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。セントジョーンズワートとある種の抗うつ薬を併用すると、抗うつ薬が標的としている脳の化学物質であるセロトニンの値が生命を脅かすほど上昇してしまう可能性があります。セントジョーンズワートは、経口避妊薬、ジゴキシン、一部のHIV薬や抗がん剤、その他多くの処方薬の有効性を制限する可能性もあります。
通常の医療による治療に代えて、または、受診を先送りにするためにセントジョーンズワートを利用しないでください。うつ病の治療が適切でない場合、うつ病が重症化する可能性があり、場合によっては自殺につながることがあります。あなたや知り合いの方に抑うつ症状があれば、医療スタッフに相談しましょう。
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/18.html
ということで、気軽に買えるものにもかかわらず結構重篤な症状を引き起こすこともあるようなので、個人的には服用はお勧めできません。
あと市販の漢方なんかには複数の違うお薬に同じ成分が配合されているということはよくあるので、
うつに効きそうな漢方薬局でいっぱい買ってみた!
とかは同じ成分を重複して多量に服用することになるので絶対にやめましょう。
もし漢方が飲みたいなら医師に相談し処方箋を出してもらった方が結果的には安く済みますし、安全ですからまずは自己判断はせずに医師に相談しましょう!
6.おわりに
いかがでしたか?
今回は「それ意味ないから!巷にはびこる危険なうつ治療法5選」を解説しました。
出回っている情報には不確かなものも多いので患者側も賢くならないといけません。
危険な情報に惑わされず、信頼できる医師の元でしっかりと治療していきましょう!
ではまた~!
↓動けるうつの方に
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